広報誌Web版『筋肉量と健康と寿命』
みなさん、新年明けましておめでとうございます。昨年もたくさんの方々に「在宅情報マガジン てまり」をご覧頂きありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。さて、お正月はいかがお過ごしだったでしょうか?ご家族と楽しく過ごされたり、ゆっくりされたことと思います。食べ過ぎたりしていませんか?今回は、理学療法士による『筋肉量と健康と寿命』について紹介していきます。
筋肉の役割
- 動きに関する役割:関節・内臓・心臓などを動かす。
- 代謝:糖代謝、脂質代謝を調節
- 脳の健康、個々の健康:認知症、うつ病などの予防
筋肉の種類
- 骨格筋:関節を動かす。
*自分の意志で動かせる。
- 平滑筋:血管や内臓にある。
*自分の意志では動かせない。
- 心 筋:心臓を動かす。
*自分の意志では動かせない。
糖代謝、脂質代謝
*筋肉を動かすにはエネルギーが必要。
- 糖代謝:筋肉の中に糖を蓄え、エネルギーとして利用される。
糖尿病になると・・・
*筋細胞を増殖、成長できなくなる→筋力低下
- 脂質代謝:エネルギーとして利用されるまで約30分以上の運動が必要。
中性脂肪、悪玉コレステロールが増えると・・・
*動脈硬化や脳卒中などのリスクが高まる。
心の健康、脳の健康
☆運動すると、脳からセロトニンというホルモンが分泌され
健康寿命、不健康寿命
- 平均寿命・・・男性:81.5歳、 女性86.9歳
- 健康寿命・・・「健康で生活できる期間」
男性:72.6歳、女性:75.5歳
- 不健康寿命・・・「医療や介護が必要とせざるを得ない期間」
(不健康寿命=平均寿命-健康寿命) :男性:8.9、 女性:11.4
*平均寿命、健康寿命、不健康寿命は2023年度時点
寿命をのばすために必要なこと
- 廃用、転倒予防。
- 衰弱を予防する。
- 認知症を予防する。
筋力低下の原因①
※1週間安静状態で約15%の筋力低下。
1カ月で約50%の筋力低下。
筋力低下の原因②
高齢者が鍛えるべき筋肉
*下半身の筋肉を鍛えるのが効果的。
(大腿四頭筋、大臀筋)
- 速筋線維:速い速度で収縮し、発揮する力が大きい。
- 遅筋線維:長い時間、力を発揮することができる。
速筋線維を鍛えるには:抵抗運動(スクワットなど)
遅筋線維を鍛えるには:有酸素運動(ウォーキング)
筋力低下予防
筋肉は20歳をピークに低下していく。
筋肉は何歳でも鍛えることができる。
認知症予防
二重課題(デュアルタスク):認知課題と運動課題を2つ同時に行う課題。「ながら作業」とも言う。
例:電話しながらメモをとる。運動しながら話をする
最後に
今回の「筋肉量と健康と寿命」はいかがでしたでしょうか?
他にもホームページに紹介しておりますので、ご興味のある内容がありましたらそちらをご覧ください。
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