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広報誌Web版『養生訓に学ぶ江戸時代の健康法』

在宅情報マガジン てまり 令和5年 第3号

皆さんこんにちは。日中はお天気が良いと温かさを感じる季節となりました。これから少しずつ暖かくなっていき、外出する機会も自然と増えてくるのではないでしょうか。満開の桜を見られる日もそう遠くありませんね♪

今回は、『 養生訓に学ぶ江戸時代の健康法 』について紹介していきます。

養生訓に学ぶ江戸時代の健康法

(「心は楽しむべし、苦しむべからず」~貝原益軒『養生訓』の教え)

養生=健康的に生きること

病気の無いときに、予防しておけば病気にならない。

病気が起こってから薬を飲んでも病気は治りにくく、治るのも遅い。

小欲を慎まないと大病になる。

小欲を慎むことは容易である。

大病になってしまうと苦しみが多い。

前から病苦を想像して、後の禍を恐れることである。

予防医学の重要性

養生のコツ

自分のからだをそこなう物(内欲・外邪)を遠ざける。基本は内欲を抑えることで、元気が強くなって外邪も犯してこない。

内欲

食欲・色欲・睡眠欲・お喋り欲・七情の欲

外邪

風・寒・暑・湿

内欲について

◆ 七情をコントロール

七情はほどほどにするのが良い。

特に、怒り・悲しみ・憂い・思いを少なくすることである。

気は全身にいきわたるようにしないといけない。

怒り・悲しみ・憂い・思いがあると胸中の1か所に気が滞って集まる。七情が過度になって気が滞るのは病気の起こる元である。

食欲について

飲食を適量にして飲みすぎ・食いすぎをしないこと。特に脾胃を傷つけ、病気を起こすものは食べない。

五臓六腑とは

漢方では、五臓六腑で人の身体が構成されていると考えます。

気の循環を整える

時々からだを動かし、気の循環をよくしなければいけない。ことに食後にはかならず数百歩あるくことである。長い間座りっぱなし、食後にじっとしていたり午睡をしたり食べてすぐ寝ると、体の中に停滞が起こって病気になり、だんだん元気ができてこないで弱くなる。

気・血・水とは

漢方では、五臓六腑で人の身体が構成されていると考えます。

養生のまとめ

養生の要点は自ら欺くことをしないように、よく我慢することにある。食事に限って言えば、たくさん食べるのは悪いと知っているが、悪いことを嫌う心が真実でないとたくさん食べてしまう。
その他のことも、これから推し量ればよい。

最後に

今回の、「養生訓に学ぶ江戸時代の健康法」はいかがでしたでしょうか?これからどんどん暑い日が多くなってきます。水分補給をしっかりし、熱中症に気をつけて過ごされてくださいね。

 

《クイズコーナー》

Q1 養生訓とは、海原雄山が書いた本である。
Q2 養生とは、健康的に生きることである。
Q3 養生のコツとは、自分のからだをそこなう物を遠ざける。
Q4 内欲とは、風・寒・暑・湿である
Q5 養生の要点は、自らを欺かず、よく我慢することである。

 

大牟田地域住民医療・介護情報共有拠点事務室OSKER

大牟田の医療・介護施設情報を掲載しています。どなたでも好きな写真を投稿できるギャラリーを製作いたしましたのでご紹介いたします。次号は「音楽療法 」をご紹介します。

 

<回答> Q1.× Q2.〇 Q3.〇 Q4× Q5.〇

 

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