みなさんこんにちは。色とりどりの紫陽花が、湿っぽい梅雨の時期を明るく彩る季節になりました。色だけでなく、花の形も多様な紫陽花を見ていると、梅雨も悪くないなと感じる今日この頃です。(でも、、、晴れの方が好きです 笑)皆さんは何色の紫陽花がお好きですか? 今回は、『 季節の生薬 』について紹介していきます。
生薬とは、自然に存在する薬の効き目を持つ物から薬効成分を精製することなく、体質の改善を目的として用いる薬の総称を言います。生薬の大半は植物由来のものですが、動物や鉱物などに由来する物もあり、これら生薬を選別、調合したものを漢方薬といいます。
今回は、植物由来の生薬にポイントを当ててご紹介していきます。
サクラの樹皮を乾燥させたもの。
現代医療でもオウヒエキスは咳止めや痰切りとして使われている。
青梅を燻製にしたもの。
乾燥させたアンズの種を割って仁を取り出し、さらに乾燥させたもの。
現代医療でも、キョウニン水は咳止め、痰切として使われている。
乾燥させた桃の種を割って仁を取り出し、さらに乾燥させたもの。
桃色:クチナシ(山梔子 サンシン)
白色:ヒシの実(菱実 リョウジツ)
緑色:ヨモギ(艾葉 ガイヨウ) |
季節の変わり目である端午の日に、病気や災厄を避けるため菖蒲を飾り(菖蒲湯など)、薬草を配り、ちまきや柏餅を食べます。
菖蒲根(ショウブコン): 地上部が枯れて、根茎のひげ根を除いて 水洗いし日干ししたもの 薬効:胃薬や腹痛、下痢止めなどに用いる |
さて!ここで皆さんに質問です!!
5月の節句と聞いて思い出すのはどちらですか??
このように、ちまきと柏餅に意見が分かれるのは、東西文化の違いが影響しています。
西→中国から端午の節句とちまきが伝承され定着した
東→中国から端午の節句が伝承された後、日本で端午の節句が五節句の一つになり縁起の良い柏餅が主流となった
技芸の上達や無病息災を願い、素麵を食べます。
「・・・なんで素麺食べるの?」と思ったあなた!
中国では、七夕にマラリア除けのまじないとして索餅(さくべい)を食べていたといわれています。索餅は小麦と米の粉を練って細く紐状にしたものを2本より合わせたお菓子です。これが日本に伝わり、形を変え、現在の素麺となっています。
『9』が重なる大変おめでたい日。菊のエッセンスを含んだ水を飲むと健康で長寿になれると云う重陽節(重陽の節句)における菊の薬効と伝説は、海を渡って中国から日本にもたらされ定着しました。栗ご飯や茄子料理を食べたり、菊酒を飲むなどして、無病息災や長寿を願います。
菊花(キクカ):
栗葉(リツヨウ): |
1年の無病息災を願って、また、正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、七草粥を食べます。
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いかがでしたか?私は今回この話を聞いて、「生薬ってこんなに身近なところにあるのか!」と驚かされました。また、何気なく過ごしていた節句にも、たくさんの生薬が関係していて、先人の人たちが込めた思いを感じることができました。
生薬は副作用が少なく、自分の状態を正すことができます。身近な生薬を使って、無理なく健康を維持していきましょう!
Q1 : 生薬は植物、動物、鉱物などを由来としている
Q2 : 桃の節句のひし餅には生薬が使われている
Q3 : 菖蒲根は胃薬や下痢止めなどに用いられる
Q4 : 重陽の節句はもともと日本にあった節句だ
Q5 : すずなの薬効には骨粗鬆症も含まれる
大牟田の医療・介護施設情報を掲載しています。どなたでも好きな写真を投稿できる
ギャラリーを製作いたしましたのでご紹介いたします。
次号は「 家でできるストレッチと運動 」をご紹介します。
<回答> Q1. 〇 Q2. 〇 Q3. 〇 Q4. ×(中国から伝承) Q5 . 〇